2025/09/10

ED治療薬(バイアグラ・レビトラ・シアリス)の特徴・副作用・費用を徹底比較

ED(勃起不全)は、多くの男性が抱える身近な悩みでありながら、なかなか相談しにくいデリケートな問題です。しかし、現在では医学的に確立された安全で効果的な治療法が存在し、多くの方が症状の改善を実感しています。

日本では3種類のED治療薬が承認されており、それぞれ異なる特徴を持っています。世界初のED治療薬として知られるバイアグラをはじめ、即効性に優れるレビトラ、長時間効果が持続するシアリスなど、患者さんのライフスタイルや症状に合わせて最適な選択が可能です。

本記事では、これらED治療薬の特徴から費用相場、安全な服用方法まで包括的に解説します。正しい知識を身につけることで、安心してED治療を始めることができるでしょう。

代表的なED治療薬の種類一覧

日本で承認されている代表的なED(勃起不全)治療薬は、以下の3種類のPDE5阻害薬※です。

薬剤名バイアグラレビトラ
(ジェネリック)
シアリス
特徴世界初のED治療薬、知名度と信頼感高い即効性・勃起力に優れ効果安定持続力がトップ、自然なタイミング調整が可能
持続時間4〜6時間4〜6時間24〜36時間
服用タイミング30分〜1時間前15分〜30分前1時間〜3時間前
食事の影響受けやすいやや受けにくい受けにくい

いずれの薬も、「性的刺激」がなければ効果は現れません。食事との相性や、持続時間、効果の自然さなどが選択の大きなポイントです。安全性や併用禁忌(特に硝酸薬との併用禁忌)に注意が必要なので、必ず医師の診察を受けてから処方を受けてください。

なお、海外で流通している「ステンドラ(アバナフィル)」や「ザイデナ(ウデナフィル)」などは現時点(2025年8月)では日本で未承認です。

※PDE5阻害薬:「ホスホジエステラーゼ5(PDE5)」という酵素の働きを選択的に阻害する薬剤

バイアグラ(シルデナフィル)|世界初のED治療薬

バイアグラは、1998年にファイザー社から発売された、世界で初めて開発されたED治療薬です。その圧倒的な知名度からED治療薬の代名詞的存在であり、長年の使用実績に基づく豊富なデータと信頼感が大きな特徴です。

有効成分は「シルデナフィル」で、服用後30分~1時間程度で効果が現れ、効果の持続時間は4〜6時間程度です。しっかりとした硬さが得られるのが特徴で、「ここぞ」というタイミングでの使用に向いています。

ただし、食事の影響を受けやすいという側面も持ち合わせています。特に脂肪分の多い食事(焼肉や天ぷらなど)の直後に服用すると、成分の吸収が妨げられ、効果の発現が遅れたり、効果が半減したりする可能性があります。最大限の効果を得るためには、空腹時の服用が推奨されます。

現在ではジェネリック医薬品である「シルデナフィル錠」が多くの製薬会社から発売されており、先発品よりも安価に処方を受けることが可能です。

レビトラ(バルデナフィル)|即効性・勃起力に優れている

レビトラは、バイアグラに次いで2004年にバイエル社から発売されたED治療薬です。2020年に製造上の問題から国内正規品の販売は終了しましたが、その人気から後発医薬品(ジェネリック)である「バルデナフィル錠」が広く流通しており、現在も処方が可能です。

有効成分は「バルデナフィル」で、水に溶けやすい性質を持つため、体内への吸収が速いのが最大の特徴です。服用後最短15分~30分で効果が期待できる即効性に加え、勃起時の硬さにも優れているとされ、安定した効果を求める方に選ばれる傾向があります。効果の持続時間は4〜6時間です。

食事の影響はバイアグラよりも受けにくいとされていますが、総カロリーが700kcalを超える食事や、高脂肪食では効果が弱まる可能性が指摘されています。そのため、レビトラ(バルデナフィル)も、基本的には空腹時か、食後であれば2時間以上あけてからの服用が望ましいでしょう。

シアリス(タダラフィル)|トップレベルの持続力

シアリスは、2007年に日本イーライリリー社から発売されたED治療薬です。最大の特徴は、他の2剤を大きく上回る効果の持続時間です。

有効成分は「タダラフィル」で、服用後1〜3時間で効果が現れ、その効果は最長で36時間持続します。この長さから「ウィークエンドピル」とも呼ばれ、服用タイミングを気にすることなく、週末を通して自然なタイミングで性行為に臨めるという大きなメリットがあります。

効果の出方が比較的マイルドで、急激な作用感は少ないため、プレッシャーを感じにくいのも利点です。さらに、食事の影響をほとんど受けないため、食事の時間を気にせず服用できる自由度の高さも人気の理由です。

現在ではジェネリック医薬品の「タダラフィル錠」も広く普及しており、様々な用量(10mg, 20mg)から、医師が患者のライフスタイルや症状に合わせて処方を選択します。

活力の低下・ED(勃起不全)改善

ED(勃起不全)でお悩みの方へ。ED治療として処方されているデイリータダラフィルとシアリスジェネリックの処方を安心して続けられる価格で提供しています。

ED治療薬の費用相場は1錠あたり1,500〜2,000円程度

ED治療は、一部の不妊治療を除き、健康保険が適用されない自由診療となります。そのため、薬剤の価格や診察料はクリニックによって異なりますが、治療薬の費用相場は1錠あたりおおよそ1,500円〜2,000円程度です。

ただし、これは先発医薬品の場合であり、近年普及が進んでいるジェネリック医薬品(後発医薬品)を選択することで、費用を抑えることが可能です。

また、ED治療を受ける際には、薬代の他に初診料・再診料、送料(オンライン診療の場合)、必要であれば検査費用がかかる場合があります。

SDHクリニックでは、シアリスのジェネリック医薬品であるタダラフィル錠20mg10錠を税込13,640円(1,364円/1錠)で処方可能です。

ED治療薬を服用する際の3つのポイント

ED治療薬は、医師の指導のもと正しく使用することで、安全かつ効果的にEDの症状を改善できる医薬品です。しかし、使い方を誤ると期待した効果が得られないばかりか、重篤な健康被害を引き起こす可能性もあります。

安心して治療を進めるために、以下の3つのポイントを必ず守ってください。

ポイント1|医師の診察や処方を必ず受ける

ED治療薬は「処方せん医薬品」です。自己判断で使用せず、必ず医師の診察を受け、処方してもらう必要があります。医師による診察が不可欠なのは、第一に、患者さん自身の健康状態や服用中の他の薬との危険な組み合わせを避けるためです。

そして、偽造品による健康被害を避けるという重要な目的もあります。ネットなどを通じて個人で入手できる薬には偽造品が非常に多く紛れており、有効成分が全く含まれていなかったり、有害な不純物が混入していたりする危険性が指摘されています。

安全な国内で承認された正規品を適正な用法・用量で服用するためにも、必ず医療機関を受診してください。最近では通院不要のオンライン診療でも、医師の診察のもと正規品を処方してもらうことが可能です。

参考:厚生労働省「医薬品等の個人輸入について

ポイント2|性行為の30分〜1時間前に服用する

ED治療薬の効果を最大限に引き出すには、服用するタイミングが重要です。薬の有効成分が体内に吸収され、効果を発揮し始めるまでには時間がかかるため、多くのED治療薬では性行為の30分前〜1時間前の服用が推奨されています。

効果をより確実にするためには、食事内容への配慮も大切です。ED治療薬は空腹時に服用するのが最も効果的であり、特に脂肪分の多い食事の直後では薬の吸収が妨げられ、効果が弱まったり発現が遅れたりします。もし食後に服用する場合は、最低でも2時間以上は時間を空けるのが望ましいでしょう。

また、適度な飲酒はリラックス効果をもたらしますが、飲み過ぎはかえって勃起力を低下させ、薬によるめまいなどの副作用を強める原因となるため控えるべきです。

なお、薬の服用は1日1回までというルールを守り、次の服用までは必ず24時間以上あけるようにしてください。

ポイント3|強い副作用や違和感があれば速やかに医療機関へ

ED治療薬の副作用には、薬の血管拡張作用による一時的なものがあり、過度に心配する必要はありません。「顔のほてり」や「目の充血」「軽い頭痛」「鼻づまり」などが代表的で、多くは薬の効果が薄れるとともに自然に解消されていきます。

しかし、ごく稀に危険な副作用が起こる可能性もあります。特に注意すべき危険な兆候として、まず4時間以上も勃起が治まらない「持続勃起症(プリアピズム)」が挙げられます。これを放置すると、陰茎の組織が回復不能なダメージを受け、勃起機能に永久的な障害が残る可能性があるため、一刻も早い対処が必要です。

その他にも、急激な視力の低下や視野の一部が欠けるといった目の異常、突然耳が聞こえにくくなる、強い耳鳴りがするといった聴覚の異常、さらには発疹や呼吸困難などを伴うアレルギー症状が現れた場合も、極めて危険なサインです。これらの症状を感じたら、絶対に放置せず、ただちに処方元の医師に連絡するか、救急外来を受診してください。

ED治療薬シアリスの処方ならSDHクリニックがおすすめ

ED治療を検討しているなら、利便性、価格、プライバシーの全てを両立できる「SDHクリニック」がおすすめです。SDHクリニックは、オンライン診療のため全国どこからでも専門医の診察と薬の処方を受けることができます。

通院不要で、予約から決済、薬の受け取りまで全てがオンラインで完結するため、忙しい方や対面での診察に抵抗がある方でも、気軽にED治療を始めることが可能です。

タダラケア(30錠/1ヶ月分)税込5,940円〜
タダラフィル錠20mg(10錠)税込13,640円(1,364円/1錠あたり)

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まとめ|ED治療薬の基本と安全な服用方法

日本で承認されているED治療薬は、バイアグラ、レビトラ(ジェネリック)、シアリスの3種類で、いずれもPDE5阻害薬です。バイアグラは世界初のED治療薬として高い信頼性を持ち、レビトラは即効性と勃起力に優れ、シアリスは24〜36時間の長時間効果が特徴です。

治療費用は1錠あたり1,500〜2,000円程度で、ジェネリック医薬品を選択することで費用を抑えられます。安全な治療のためには、必ず医師の診察・処方を受け、性行為の30分〜1時間前に服用し、強い副作用があれば速やかに医療機関を受診することが重要です。

オンライン診療を活用すれば、通院不要で専門医の診察と薬の処方を受けることができ、プライバシーを保ちながら治療を始められます。シアリスの服用を検討している方はぜひ一度SDHクリニックへご相談ください。


参考文献:
PDE5阻害薬の薬理学的特性と作用機序
ED治療薬の効果と安全性に関する大規模メタ分析
タダラフィルとシルデナフィルの直接比較研究
3つのED治療薬の臨床試験比較
PDE5阻害薬の包括的医学レビュー

監修者:坂本 利浩